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【2020 フィリピン】ヴィラマーマリンの活動とシキホールの教育事情

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ヴィラマーマリンの活動 

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当初計画していた時は他のリゾートを予約していましたが、子どもが安心して遊べる環境を考えてこちらのヴィラマーマリンに変更しました。

日本人経営で色々と相談しやすいというのもメリットでしたが、こちらのオーナーの原田さんは元小学校のカリスマ教師であり、リタイアした現在もシキホール島に住む子どもたちのために活動しています。

宿泊費の一部を奨学金に充てたり、現地校へ出向いて日本語や鍵盤ハーモニカの指導をしたり、現地の学生をホテルのスタッフとして働いてもらい学校に通わせています。

それらの活動にも興味があり、ボランティアなどを通して我が家の子供たちにも何かを感じて欲しいなと思いこちらに決めました。

シキホールの教育事情

そもそもフィリピンの田舎のシキホールの人々は昔から自給自足で暮らしている方が多く、「現金を稼ぐ」という概念があまりありません。その為、大学に行くためのお金もないため、親世代は子どもが大学に進学することや教育を受けることに対して消極的です。

また山間部に住む人も多いので、町に出るために少しの交通費がかかるとなるとそれだけで通学を諦めざるを得ない状況です。そこまでお金をかけて頑張らなくてもなんとか生きてこれたということが子どもの教育の選択肢と発展を減らしてしまっているということでしょう。

また前大統領になるまでフィリピンの義務教育は16歳まででした。しかし一般的に大学は18歳からですのでブランクの2年間は教育を受けることもできません。するとその16歳で世に放り出された子どもたちは進学することもできず、まともに就職することもできずとなるわけです。特に女の子は就職先がないのですぐに結婚、ということになりがちです。

現在は義務教育も18歳までとなり以前より改善されているとは思いますが、フィリピンの「子どもは多いけど貧困である」という現実は根本の問題を解決しない限り難しい問題だと思います。

 

 学びたい子どもたちに可能性と選択肢を

 日本でも「経済格差で子どもの教育環境がかわる」なんて言われますが、発展途上国のそれは想像以上です。フィリピンは年々教育環境も改善しつつあり、経済発展もしていると言われていますが一部の成功者や裕福層により引き上げられているだけであり、その他一般市民との差は歴然です。

一般市民の月給の平均は日本円で3万円~4万円くらいといわれていますが、さらにそれにも満たない貧困層が月2万以下で暮らしています。

漠然と教育を受けたいと思っても、その日暮らしの生活なので日銭を稼ぐことや労働でいっぱいでその先の将来を考える余裕はありません。

また教育を受けるためにはその子どもの親の理解も絶対です。親自身も十分な教育を受けてこなかったために教育のメリットを感じづらいのです。

親が子どもに教育を受けさせることが将来的にどのように役に立つのか、夢や希望を持ち将来の選択肢が増えることがどんなに素晴らしいことか、「向上心」を持てる社会が広がればいいなぁと思います。

けれどもフィリピンの人は幸せそうだ

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このような現実問題を抱えながらもフィリピンの人々はいつも笑顔で楽しそうです。

私もフィリピーナの人懐っこさや明るさに癒され助けられました。

たくさんの家族に囲まれ食べるものがあれば幸せ

それはある意味とても人間的で、先進国の日本人が忘れている「生き方」なのかもしれません。

 

幸せの価値観は人それぞれです。これが正しい!と強要することはできません。

お互いの良い部分や知識を取り入れながら、もっともっと豊かな気持ちを持てるようになれるといいですね。

 

次は地元小学校へボランティアに行きます。